2020.12.22
	
	
	高崎市のお客様より上の屋根の方からバタバタ音がしているので見てもらいたいとの連絡がありました。
	バタバタ音がしている場所には波板が張られていました。
	波板はガラス繊維が入って強度を高めた塩化ビニル製の波板のようです。
	ただガラス繊維を保護する膜が無くなり繊維が露出した状態になっていて毛羽立っているのがわかります。
	
	
	波板の上の方を見ると屋根の下に入っているところとそうでないところで色が変わっていることがわかります。
	紫外線を浴びることによって塩化ビニル製の波板は黒く変色することがあります。
	現在は塩化ビニル製の波板はガラス繊維入りも含めて使われることはありません。
	もっと耐久性のあるポリカーボネイト製の波板や丈夫なガルバリウム鋼板製の波板を使ったりすることの方が多いです。
	
	
	波板の釘が取れて浮き上がっているところがありました。
	これだけ浮いてしまうと強風が吹けばもちろんバタバタしますし、ちょっとした風でも音がすると思います。
	よく見ると波板を固定するために細い釘が使われているようですがみんな釘の頭が浮いて出ています。
	釘を固定する下地の木がやせて釘の穴が広がっていることが原因だと考えられます。
	
	
	現在使用されている釘よりも太さのある波板専用のビスで固定し直しました。
	傘釘という波板専用の釘もありますが下地の木が劣化していることを考えると、
	釘のように抜けてしまう心配がないビスで固定した方が良いと思います。
	
	
	波板の釘はどこも釘の頭が浮いて出てきていました。
	これは経年劣化で仕方のないことですが、ガラスの繊維がかなり出ています。
	塩化ビニルの波板自体決して強度があるものではありませんので、正直に言うと波板自体張り替えた方が良いように思います。





	  
